スーパーマリオのトレードマークである、オーバーオールに赤いシャツ、立派な口ひげにM字の入った帽子をかぶり50ccのカートに乗って奈良の街を走る今中聡さん(57)が、「マリオカートのおじさん」として話題を集めている。
今中さんは、生物化学テロ対策についての講演などを行う奈良県国民保護アドバイザーで、「英国スタフォードシャ救急局S.C.A.T(特殊災害医療チーム)」のチームマネジャー。今年10月中旬ごろからカートに乗るようになり、「どうせカートに乗るなら世界中が知っているマリオで」とマリオの装いをするようになったという。
公道を走るカートはただでさえ目を引くが、マリオの装いとなると目立つことこの上ない。瞬く間に「リアルマリオカートがいる」とのうわさが広まり、動画投稿サイトYouTubeなどにも今中さんが走行する動画がアップされたほか、11月26日には朝日放送制作の番組「探偵!ナイトスクープ」にも登場した。
今中さんは、メークなどはしないものの、立派な口ひげ姿でカートの乗る姿はマリオそのもの。オーバーオールや、赤いフリースは自前で用意。帽子は、「今中のおじちゃんはマリオに似ているから」と近所の子どもから贈られたものだという。
走行場所は、学園前や富雄、高の原周辺で、喫茶店やショッピングモールにもマリオの装いのままで出かける。
「子どもたちに夢を作ってあげなければ」と今中さん。信号待ちの時など、手を振ってきた子どもらに、マリオのぬいぐるみなどの玩具を手渡す。もらった玩具を「これはマリオさんからもらったもの」と大事にしている子どもの母親が「一生の思い出」と、今中さん宅を探してお礼に訪れたこともあるという。