大和三門跡の一つに数えられる尼寺の法華寺(奈良市法華寺町)で7月3日、「蓮(はす)を愛でる会」が開かれ、ハスの葉に酒を注いで茎をストロー代わりに飲む「象鼻(ぞうび)盃」を楽しんだ。
当日はあいにくの雨天にも関わらず10時から華楽園に多くの参拝者が訪れ、朝に摘んだ長さが約70センチ、顔がすっぽり隠れるほどの大きさのハスの葉に日本酒を注いで茎を順番に回して飲んだ。味は、ハスの爽やかな香りや甘さが加わるといい「おいしい、もっと注いで」との声も。
ハスの花に注いで飲む姿が、象の鼻のように見えることから象鼻盃と呼ばれており、ハスを通して飲むことで暑気払いの効果があるとも言われ、古代中国の消夏飲酒として日本に伝わったとされる。
奈良市内から訪れた池田富子さんは「おいしかった。ご利益がありそう」と話す。