今年1月から奈良で開催されている平城遷都1300年祭のメーン会場となる平城宮跡会場(奈良市佐紀町)が4月16日、24日のオープンを前に報道関係者らに公開された。
同祭は、平城京に都が遷都されて1300年の年を記念して「はじまりの奈良、めぐる感動」をテーマに1年間開催されているもの。その中でも、平城宮跡事業は同祭のメーンイベントとなるもので、同会場で約250万人の来場者を見込む。
朱雀門では、古代行事の再現として、平城宮皇城門の護衛をしていた衛士(えじ)により、当時は日の出前の午前4時に開門されていたとされている門の開閉を再現。
弓などを手にした挂甲(けいこう)姿の8人の衛士が、太鼓の音とともに真中、東側、西側と順次門を開け、真中の門から浅緑朝服姿の衛府七位武官の役人が登場し、当時を彷彿(ほうふつ)とさせた。
期間中毎日、開門は9時~、交代は13時~、閉門を16時10分から、それぞれ毎日行う(閉門は4月24日~5月9日と、8月31日までの土曜・日曜は17時10分から)。
「平城京歴史館」では、外国の使節団が見た平城京をコンセプトにして、当時の都の姿や文化をVR技術で再現するほか、アニメーションなどで遣唐使の歴史や渡航の様子を再現。復元した遣唐使船も展示する。入場料は、一般=500円、高校・大学生=250円、小・中学生=200円。
「平城京なりきり体験館」では、「平城宮仕事体験」として奈良時代の役人の仕事だった木簡文章の作成体験や擬似発掘体験、天平衣装を着て平城京のVR映像を拝啓に写真撮影できる「天平衣装体験」などを用意。料金はともに、一般=500円、高校・大学生=250円、小・中学生=200円。
今月23日9時30分からは、皇太子殿下もご臨席になりる第一次大極殿の完成記念式典があり、一般来場者には、「まほろばステージ」でモニター観覧することができる。24日8時30分からは同会場でオープニングイベントが開かれる。
会場への入場は無料。4月24日~11月7日まで。