奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西)は3月12日、中国・陜西省図書館との友好協力関係の発展に関する協定の締結を行った。
同館で行われた締結式で千田稔館長は「外国との友好関係を結びたいと念願していた。奈良と陜西省の地域情報をいろいろな形で伝えていきたい」と話し、陜西省図書館の謝林(シャリン)館長は「友好協定を結べたことを大変うれしく思う。奈良とは長安に都があった時代からの関係。友好交流を深めていきたい」と期待を寄せた。
本の交換だけでなく、平城遷都1300年などの地域情報をビデオに記録して動画での情報配信や、長安と平城京に関する情報交換、県の財政状況が良くなれば研修生の派遣など人の交流も進めていきたいとしている。
これを記念して今月13日、同館地下1階の交流ホールで友好協定締結記念シンポジウムを開く。第1部では、今回の締結を仲立ちした西北大学国際文化交流学院の王維坤(オウイコン)副院長が「井真成の墓誌について」と題した基調講演を行う。続く第2部では、王副院長、謝林館長、奈良県立橿原考古学研究所の菅谷文則所長、薬師寺の生駒基達執事をパネラーに、千田館長がコーディネーターとして「長安城と平城京~文物の来た道~」をテーマにシンポジウムを開く。
開催は14時から(開場は13時)。定員は200人(先着順)。