奈良で「文化財防火」ゼミナール-一般の防火防災意識高揚図る

第11回文化財防火ゼミナールで、法華寺訪れた参加者

第11回文化財防火ゼミナールで、法華寺訪れた参加者

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 1月26日の「第56回文化財防火デー」を前に同23日、奈良市消防局と奈良市人権文化センターは「第11回文化財防火ゼミナール」を開催し、平城遷都1300年祭のメーン会場となる平城宮跡を中心に文化財を巡った。

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 市民一人ひとりが文化財に対する認識を深め、防火防災意識の高揚を図ることを目的に開かれた同イベントには約50人が参加。今年は、平城遷都1300年を記念して同センターが主催する文化財施設を巡りながら人権とのつながりを求めて歩く「なら楽学遊歩」のイベントと共催して行われた。

 当日は、近鉄西大寺駅に集合して同局予防課の中村輝安課長が「文化財を火災やあらゆる災害から守るため、市民に皆さまに文化財に対する防火・防災意識を深めていただくよう開く。歴史と文化財を楽しんでいただければ」とあいさつ。

 平城宮跡、海龍王寺、法華寺などを巡り古市歴史研究会の大谷正巳さんが各史跡や人権にまつわる説明を行い、参加者らは文化財に対する知識を深めた。

 奈良市女性防災クラブ連合会の副会長で、奈良明治地区女性防災クラブ会長の伊藤俊子さんは「勉強させてもらった。歴史を守ってきた先人の苦労などを知り、後世に伝えて、守っていかなければならないと思った。地域に戻って活動していきたい」と話した。

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