落語や芸能とともに地域を盛り上げようと6月2日、「ならまち」の鶉屋倶楽部2階に「演芸カフェ奈良町落語館」(奈良市中新屋町、TEL 0742-22-7227)がオープンした。
同館は、同倶楽部のオーナーで「落語タウンならまち実行委員会」の事務局長の田中宏一さんが経営していたカフェを改装したもの。13坪の客席にひのき製の高座を設け、奈良にゆかりのある落語家による定期寄席に加え、奈良町で行われている寄席や落語の情報発信、奈良町の観光情報配信などを行う。イベント開催時の客席数は40席。
「今の落語は奈良」と話す田中さんは、奈良町の暮らしや生業(なりわい)、たたずまいが落語の世界にとても良く合うといい、落語家が実際に奈良町を訪れると「まさに落語の世界や」と驚きの声を上げるほどだという。そうした落語に通じる奈良町に、毎月定期的に落語を聞くことのできる場所を作りたいとの思いから同館を開いた。
田中さんは「常打ち小屋を身近なものにしたい。若手を育てるのが第一で、ここからスターを出したい」と意気込み、「夜がさみしい奈良町を活性化できれば」とも。通常はカフェとして営業を行う同館。田中さんの「おすすめ」は「めちゃうまいコーヒー」(400円)。
定期寄席は、毎月第2・4土曜日の14時30分から「てぃーたいむ みに席落語会」としてレギュラー噺家(はなしか)10人の中から2人1組で開く。1回目となる今月13日には、笑福亭純瓶さん、桂出丸さんが出演する。料金は1,500円(ワンドリンク付き)。
営業時間は10時30分~17時30分。月曜定休。