奈良県立図書情報館(奈良市大安寺、TEL 0742-34-2111)で6月2日、かぶりもの作家・チャッピー岡本さんによる「世界スマイル計画~チャッピー岡本のカブリモノとダンボール家具展~」が始まった。
「かぶりものをかぶれば不思議とみな笑顔になる」(岡本さん)ことから、この笑顔を世界に広めたいと「世界スマイル計画」と題した同展。皇太子ご夫妻の長女、愛子さまもお召しになった「うさみみバニーバイザー」や、大仏やシカなどのかぶりもの約50点と、各地のイベントで撮った笑顔のパネル20点、強化ダンボールで作られた「ダンボール家具」約10点を展示する。
岡本さんは約10年前、友人の結婚式にタイのかぶりものをかぶって出た時に大きな反響を得て、「かぶりものをかぶるだけでこれだけ喜んでもらえるものか」と、そのすごさを知ったという。その後、趣味として製作を続け2002年からかぶりもの作家チャッピー岡本として活動を始めた。これまでに作った作品は100種類以上。「折り紙や着物などのように1平面のものを立体にすることは日本の文化」とこだわりを見せる岡本さんは、かぶりものをかぶることで「見た目だけではなく、心もハッピー」になることから、「変身」ではなく「変心」の言葉を使う。
会場では、天上からつるされたダンボールの台に「かぶりもの」を並べ、集合している雰囲気を出すなど展示方法にもこだわった。
実際に試着できる「変心コーナー」では鏡を置き、変心した自分の写真を撮ることができるほか、同館調整員の久保良佳さんがかぶりものをかぶった笑顔の写真をインスタントカメラに収め、同館内に掲示する。久保さんは「実際にかぶって変身願望をかなえてもらい、楽しんでもらえれば」と話す。期間中、同館スタッフも動物などのかぶりものをかぶって業務に就いている。
開館時間9時~20時。今月14日まで。期間中の土曜・日曜は、「かぶりもの変心塾」と題したワークショップを開催。岡本さんの指導の下、オリジナルのかぶりものを製作することができる。参加費1,000円。