
「平城宮跡歴史公園パークラン」が9月6日、3周年を迎えた。
英国発祥の「パークラン」は、五大陸の22カ国2600カ所以上、国内では45カ所で毎週土曜の朝に開催されている。奈良県では同公園で2022年9月に始まった。
7時45分に第一次大極殿院 大極門(南門広場)トイレ付近に集合し、8時から中央区朝堂院跡の周りを4周半する5キロのコースでジョギングやランニング、ウオーキングをする。市民ランナーや健康維持を目的にした人だけでなく、家族連れ、観光客、愛犬連れやベビーカーを押しながらなど、それぞれ好きなスタイルとペースで参加できる。
この日はボランティアメンバーと、アメリカ、ニュージーランドなど海外や県内外から約100人が参加した。3周年を記念してパークラン終了後、同公園内の「天平みはらし館」へ移動し、同パークランボランティアメンバーがそれぞれのスキルを生かして講師を務め、さまざまなワークショップを行った。
好きなパラコードを選びサンダルを作るマンサンダルワークショップ、フィットネスインストラクターによる棒を使ったエクササイズ体験、応急手当普及員によるAED(自動体外式除細動器)使用方法・胸骨圧迫の「普通救命講習会」などを行った。
応急手当普及員の小林康子さんは「助かる命を助けるためには知識と実習が不可欠。パークランや日常生活などで起こりうるまさかに備えて何度でも受けていただけるように今後も企画したい」と話す。
同パークランイベントディレクターの斎藤麻由さんは「歩く人、走る人、子ども、高齢者、国籍もさまざまな『ごちゃ混ぜの交流』ができる。ここに来るとみんなに会える温かな居場所として長く続けていきたい」と笑顔を見せる。