奈良から初のＪリーグ入りを目指す「奈良クラブ」（関西サッカーリーグ1部）は5月27日、鴻ノ池陸上競技場（奈良市法蓮佐保山4）で行われるホームゲームに3000人を集客しようと、ユニークなアイデアで「3000人動員プロジェクト」を始動した。

　奈良クラブの現在の成績は、1勝0敗3分、勝ち点6の4位。当日は、現在首位の「アミティエSC」（京都）と対戦。リーグ戦2連覇を狙う同クラブにとっては今後を左右する重要な試合だ。

　同プロジェクトでは、Ｊ昇格の条件の一つ「ホームゲーム1試合平均入場者数3000人以上」を目標に掲げ、サポーターにミッションを課す。作戦は、「サッカーが好きな人」や「奈良が好きな人」、「気になるあの子」に声掛けする「口コミ作戦」「メール作戦」など。

　口コミ作戦では、「5月27日」「鴻ノ池」「奈良クラブ」「3000人動員」「奈良からJリーグ」を日常会話で連呼するというもの。メール作戦用に、「スポーツ観戦が好きな人や子どもがサッカーをしている人・させたい人へ」と同僚もしくは気になるあの子へ」の2パターンの例文をホームページに記載する。

　アイコン作戦は、ツイッターやフェイスブックのアイコンを同クラブが用意した「5.27@鴻ノ池」と書かれたアイコンに変更する作戦。ほかに、学校や会社の朝礼・昼休みに、同クラブのGM（ゼネラルマネジャー）矢部次郎さんが出向き、奈良クラブについて熱く語りサポーターを増やす「やべっち作戦」も。

　矢部さんは「今シーズン前半の山場。絶対に負けられない戦い、勝って勝ち点差を縮めたい。一緒に戦ってください」と呼び掛ける。

　キックオフは11時30分。入場無料。