東向商店街の「コトモール」（奈良市東向南町）に5月15日、売り上げの一部が奈良クラブの支援金に充てられる飲料水自販機「奈良クラブ自販機」の1号機が設置された。

最初に自販機で飲料水を購入した河瀬直美さん

　奈良から初のＪリーグ入りを目指して活動する同クラブ。今年4月に「グッドライフOS」（大阪市北区）の協力で「奈良クラブ自販機プロジェクト」を発足し、自販機の設置を呼び掛けている。

　記念セレモニーには、同クラブGM（ゼネラルマネジャー）の矢部次郎さんや店長の上林裕美さん、同社の松井淑樹常務、映画監督の河瀬直美さんが出席し、テープカットなどを行った。

　個人的にも奈良クラブの活動を支援している上林さんは「奈良クラブを応援できるなら」と設置を決めたといい、同店1階中央部分の空いていたスペースを利用して2台を設置。自販機は、同クラブのエンブレムを全面にあしらったデザインで、上部には「奈良クラブ×コトモール」と書かれたプレートを付けた。

　矢部さんは「街と人とクラブをつなぐ象徴になる」と期待を寄せた。最初に自販機で飲料水を購入した河瀬さんは「すごくいい試み。一番で買わせていただいてうれしい」と笑顔を見せた。

　1本につき5円～10円が支援金として充てられる。今月中に新たに5台の設置を予定し、年内300台を目指す。