奈良県などは12月12日、奈良への観光誘致を目的として製作した「奈良大和路仏像ポスター」を発売した。
「奈良大和路仏像ポスター」は、奈良県、奈良市、JR西日本、近鉄、奈良交通が合同で1954(昭和29)年から国宝や重要文化財の仏像を取り上げて製作しているもの。約3000部を製作し、うち230枚を販売。残りはJR西日本・東海、近鉄の主要駅などに掲示して観光PRを行う。
ポスターに起用したのは、中宮寺に安置されている、如意輪観世音菩薩(ぼさつ)像(国宝)。東洋美術における「考える像」として知られ、飛鳥時代の彫刻の最高傑作とされる。国際美術史学者の間では、顔の美しさが「古典的微笑」の典型と評価され、レオナルド・ダ・ビンチ作のモナリザと、エジプトのスフィンクスと並び「世界の三つの微笑像」とも呼ばれている。
写真は写真家・立木義浩さんの作品。サイズはB1判で、価格は1,000円。奈良県ビジターズビューローと奈良市観光協会で窓口販売するほか、奈良市観光協会では通信販売も行う。