奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西、TEL0742-34-2111)で8月19日、田んぼや水路、ため池などにいる魚やカエルを展示する企画展「田んぼの水族館」が始まった。
子どもたちに生き物に触れ合う機会を提供し、棚田や中山間地域保全活動の推進を図るのことを目的とする同展。奈良教育大学付属小学校の教諭で紀伊半島野生動物研究会事務局長の井上龍一さんの協力の下、開催する。主催は奈良県農林部耕地課。
展示は上流、下流、池や沼などに分けた6個の水槽にタカハヤ、カワヨシノボリ、シマドジョウなど22種類の魚と、2個の水槽にカエル6種類、約20匹を入れて展示。奈良県では絶滅寸前種に、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧(きぐ)IB類に分類される「ナゴヤダルマガエル」の展示水槽では、子どもたちが「すごい」と興味深げに見入る様子も。
井上さんは「自分たちの住む地域にこんな魚がすんでいることを知ってもらいたい」と話す。
開館時間は9時~20時。今月23日まで。22日には井上さんによる「いきもの講座」(10時~、14時~)も開く。