NPO法人｢うでどけい｣、関西プロデュースセンターなどで構成される「奈良県映画『おくりびと』を観る会」は3月11日、学園前ホール（奈良市学園南）で映画｢おくりびと｣を上映した。3回の上映で約800人が来場、各回とも300席の会場はほぼ満席となる大盛況に終わった。

　｢おくりびと｣上映は、遠くまで出かけることが難しい人でも、近所のホールで話題の映画を見ることができるようにと企画されたもの。同ホールでの上映を皮切りに県内各所のホールを巡る。

　映画専用のホールではないものの、巨大スクリーンに映し出された映像は鮮明で、音も迫力があり、ゆったりと映画を楽しむことができる。映画を見終わった来場者は涙を流し、｢本当に良かった｣と会場を後にしたという。

　同会の大塚聡さんは｢『近くで見られて良かった』との喜びの声をいただけたので、（上映することができて）良かった。ありがたい｣と話す。

　今後の上映予定は、今月12日＝大和高田さざんかホール、4月4日＝大淀町文化会館あらかしホール、同11日＝天理市民会館、同17日＝やまと郡山城ホール、同25日＝いかるがホール、5月2日＝弥生の里ホール。

　上映時間は10時30分～、14時～、17時～（天理市民会館と、やまと郡山城ホールは10時30分～と14時～のみ）。料金は、前売り券＝一般1,000円、シニア900円。