やまと郡山城ホール(大和郡山市)で5月31日、奈良を拠点に活動する子ども向けマジシャン・ジャスパー瀧口さんが「ジャスパー祭2」を開いた。
発売した308席のチケットは公演3日前に完売。当日はキャンセル待ちが出る盛況ぶりで、子ども連れの家族など多くの人でにぎわった。イベントのサブタイトルは「シャスパー瀧口と走り続ける仲間達」。関西で活躍するマジシャンやミュージシャンなどのパフォーマーが出演した。
和歌山のマジシャン北出知義さんはトランプを使ったものなど本格的なマジックで観客を魅了。一升瓶に乗ってジャグリングを披露したのは大道芸人のHAMAR(ハマー)さん。大阪を中心に活動するシンガー・ソングライターの真下梓さんは2曲を披露し、力強い歌声に観客は聴き入った。中でも一番の歓声を集めたジャグラー・みぞんさんは、高度な技術のジャグリングで会場を盛り上げた。ほかにも、ロックバンド「フトマルズ」、演歌と日本舞踊がコラボする「龍神姫」、歌と紙芝居を合わせた「おうた紙芝居」で子どもの心をつかんだ「アーリア」が出演。
最後に「世界一しゃべれないおじさん」と司会から紹介されステージに登場したジャスパーさん。トランプマジックなどを披露した後、今回のイベントのために用意したという「モダンアート」と呼ばれる人間切断イリュージョンを披露し観客を沸かせた。
オープニングでは、ステージに登場するだけで笑いが起きるほどの愛されキャラのジャスパーさん。終演後は、花束や手紙などの来場者からの贈り物を手にファンとの記念撮影などに応えていた。
公演を終えて「やりきった」と笑顔を見せるジャスパーさんは「1人では絶対にできなかった。支えてくれる人がいることに感謝したい」と話していた。