平城遷都1300年祭・平城宮跡会場で10月17日、平城京フェア「大極殿音絵巻」の一環で大極殿前の特設ステージでバイオリニスト葉加瀬太郎さんのコンサートが行われ、5,000人を超える観衆が華麗な「葉加瀬ワールド」の音楽に酔いしれた。

ヒット曲を次々と演奏し観客は華麗な「葉加瀬ワールド」の音楽に酔いしれた

　当日、会場の約4,500席は満席に。チケットを購入できなかった約1,000人が会場周辺に陣取る中、ピアニストとして人気の西村由紀江さんの華麗な演奏でスタート。続いてチェロ奏者として広く知られる柏木広樹さんが登場し、独自の世界へと観衆を引き込んだ。さらに世界的に活躍するギタリストの鳥山雄司さんがアダルトな演奏でコンサートを盛り上げた。

　続いて、「この大極殿の前という最高のステージで演奏できることは幸せ」という葉加瀬さんが登場すると会場のボルテージは最高潮に。リズミカルな曲やしっとりとしたバラードなどのヒット曲を次々と演奏するステージと広い会場には一体感が生まれた。

　ライトアップされた大極殿と至上のアーティストによる現代と古代との時空のコラボが交差する中、耳なじみのある曲に観衆は総立ちになり、秋の夜の冷え込みを吹き飛ばすような熱気に包まれ、平城宮跡の月夜に拍手が響き渡った。

　1300年続いた日本を祝い、感謝し、考えるとともに、異なる文化を尊重する「こころ」を現代に再現することで、未来への新たな文化を生み出すことを目指す大極殿音絵巻。芸術性の高いコンテンツを、復原された「第一次大極殿」を背景に発信していくことを目的に、世界的な著名アーティストや奈良ゆかりのアーティストのステージを展開している。

　今月23日はスターダスト・レビューや杉山清貴さん、KANさんによるコンサートを、翌24日は谷村新司さんやアジアの代表歌手らによるステージを予定している。