南都七大寺の一つでがん封じ祈願で知られる「大安寺」(奈良市大安寺)で6月15日、同寺との縁が深い弘法大師空海の誕生を祝う「青葉祭」が行われた。
弘法大師空海は774(宝亀5)年に香川県で生まれ、今回で1235年目の誕生日を迎える。
14時から本堂で営まれた法要は、同祭の時のみに祭られる人間国宝・鹿児島寿蔵氏作で、和紙の高野紙をこねて粘土状にして作られた「稚児大師像」(弘法大師七才像)を前に、4人の僧侶が読経した後、弘法大師の仏像に甘茶をかけて誕生を祝うとともに、報恩謝徳して無病息災などを祈願。参拝後は甘茶が振る舞われ、甘茶独特の風味を楽しんだ。