奈良で「国立能楽堂コレクション展」-「般若」「小面」など展示

国立能楽堂コレクション展、能・狂言の面や装束、絵画資料、謡本(うたいほん)など約180点展示

国立能楽堂コレクション展、能・狂言の面や装束、絵画資料、謡本(うたいほん)など約180点展示

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 開場25周年を迎える国立能楽堂(東京都渋谷区)が収集した貴重な資料を展示する「国立能楽堂コレクション展~能の雅(エレガンス)狂言の妙(エスプリ)~」が現在、奈良県立美術館(奈良市登大路町、TEL 0742-23-3968)で開催されている。

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 能・狂言の面や装束、絵画資料、謡本(うたいほん)など約180点を前期(11月10日まで)と後期(同12日~30日)に分けて展示する。「これだけの資料が一堂に披露されるのは初めて」(同館学芸員の飯島さん)。2001年にはユネスコの「世界無形遺産」にも登録された能楽の幽玄の美を堪能することができる。

 奈良県は、能を大成させた観阿弥(かんあみ)、世阿弥(ぜあみ)を輩出し、近代まで金春座の本拠地とされるなど能楽と縁が深い。

 会場では、能面としてよく知られている女性の嫉妬や執心の怒りの表情を表した「般若(はんにゃ)」や、かれんな乙女の相を表す「小面」をはじめとするさまざまな面を展示。そのほかは、狂言に使用されるすらりと鼻筋の通った美男の猿を表現した「聟猿」(むこさる)の珍品も。織物や刺しゅう、摺箔(すりはく)などの装飾が施された能装束も多数展示している。

 開館時間は9時~17時。11月11日、17日、25日休館。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=700円、小・中学生=400円。11月30日まで。

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