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奈良に日本酒&ワインバー「いにしへ長屋」-奈良好きのバーテンダーが独立

日本酒&ワインバー「いにしへ長屋」店主の岸仲順子さん

日本酒&ワインバー「いにしへ長屋」店主の岸仲順子さん

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 猿沢池や恵比寿神社にほど近く古い街並みの残る奈良市南市町に6月20日、日本酒&ワインバー「いにしへ長屋」(TEL 0742-27-2830)がオープンした。

外観

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 以前同所にあった建物を全面改装する形で、旧建物の木材を梁(はり)に利用し、かつてこの場所にもあったという置屋をイメージした同店。店舗面積は約16坪で、カウンター7席と6畳の座敷を用意する。座敷には、大きな一枚板の丸テーブルとレトロなタンスなどを置き、「のんびりくつろげるように」と昭和の雰囲気を醸し出す。知らない人同士でも和気あいあいとしてもらえるようと、合い席にする。

 店主は、「全国きき酒選手権大会」にも奈良県代表として出場経験があり、ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル、ビアテイスターの資格を持ち、奈良でバーテンダーをしていた岸仲順子さん(40)。ビオラ奏者として趣味でオーケストラにも参加する。

 岸仲さんは橿原市で生まれ、就職後の転勤で静岡県浜松市に長年住んでいたが、奈良に帰りたいとの思いで勤めていた退社するほどの奈良好き。その浜松にかつて、「皆に愛されていた」というお好み焼き店「赤ちゃん」があった。そこが同店の原点といい、「みんなが一緒に飲んでるのが好きだった」とう同店を思い、今は亡きおかみさんへの思いを重ねる。

 メニューは、奈良では同店のみで提供するという「よなよなリアルエール」(ワンパイント=945円)、「東京ブラック」「インドの青鬼」などのビール、御所市の「風の森」などの日本酒、「1升瓶ワイン」と呼ばれる山梨県甲州市のワインなどのほか、ウイスキーやカクテルなど、醸造酒にこだわったアルコールを用意。

 価格帯は525円~1,000円程度。フードでは、ドライフルーツやナッツなどのほか、チーズ20種ほどを用意する。日本酒は、香りをしっかりと感じてもらうようにとワイングラスで提供する。

 岸仲さんは「お酒と奈良と芸術が好きな方に楽しんでほしい。周りにはいい店も多いので、周りの店に寄ってからはしご酒に利用してもらえれば」と話す。

 営業時間は20時~24時。現在は不定休で、営業時間を含め変更になる場合がある。

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