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奈良・れん城寺でファッションショー、3年半ぶり2回目の開催へ

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 奈良のれん(=王へんに2点しんにょうの連)城寺(奈良市西紀寺町)で4月28日、ファッションショー「女人阿弥陀さまとファッションショー」が開催される。

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 当日は、思い思いの衣装をまとった素人モデルが、レッドカーペットを敷いた本堂前や庫裏(くり)の縁側など約100メートルを歩く。2008年10月の初開催後、参加することで「元気になれた」「次はいつやるの?」などの声が相次いだことから2回目の開催を検討していたが、2010年には平城遷都1300年祭、2011年は東日本大震災が起きたことなどから、3年6カ月ぶりの開催となった。復興を祈願して「よみがえる いのち」をテーマに掲げる。

 今回は、モデルとして2歳~80の60人が参加する。うち8人は男性。衣装は、古着をリフォームして新しく作り変えたものなど。参加者には「着ないが捨てることができない母の形見の着物をリフォームした。着ることで母の供養にもなる」という人も。

 寺とファッションショーという異色コラボは、誰でも気軽に立ち寄れるような寺を目指しているという下間景甫住職(63)の考えで実現した。「モデルをやることで元気になる。女性が元気になると世の中も平和。家も平和」と下間住職。

 4月1日に行われたリハーサルでは、モデルらが衣装を見せ合って当日の見せ方に工夫を凝らすなどアイデアを出し合い、和気あいあいとした雰囲気で行われた。奈良市内で洋裁教室を開いている表具照子さんも生徒を引き連れてモデルとして参加。「みんなが喜んで楽しんでくれれば」と参加を決意したという。

 同寺の本尊は、「阿弥陀如来立像」で女人の仏様。50年に一度、はかまを替えるなど「おしゃれな仏様」としても知られている。光明皇后をモデルに作られた仏像で、「女人救済の願いを込めて作られた」と言われている。同像の開帳は5月1日~31日)。

 開催は13時から。協賛金は500円。見学も申し込みが必要。問い合わせは同寺(TEL 0742-22-4887)まで。

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