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天平みはらし館で「奈良筆のあかしや化粧筆」使ったメーク講座 マスク姿時代の目元メークを指導

(右)メーク講師の伊藤理恵さん、(左)「あかしや」社員の円城寺真由美さん

(右)メーク講師の伊藤理恵さん、(左)「あかしや」社員の円城寺真由美さん

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 奈良筆の「あかしや化粧筆」を使った「奈良筆あかしや de メークレッスン」が2月23日、県営平城京歴史公園・天平みはらし館(奈良市二条大路南4)で行われた。

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 「あかしや」(奈良市南新町)は、日本の書道筆発祥地として知られる奈良で創業300年を超える筆専門メーカー。伝統的工芸品である奈良筆の技術を継承し手作りされた化粧筆を使い、「目もと」を重視したマスク時代のメークを指導した同講座。この日は、参加者がふだん使っている化粧品類を持参した。

 企画した「平城京再生プロジェクト」の佐藤基裕さんは「昨年12月の講座が好評だったため、2回目を企画した。奈良筆化粧筆の良さを広く知ってもらい、地元経済活性化につなげたい。コロナ禍でも女性が明るく美しくなれる企画として、感染症対策に配慮し午前と午後、定員8人に絞って開催した」と話す。

 メーク講師を務めた伊藤理恵さんは、メークアーティストとして子どもから年配のあらゆる年代のメークに携わり、「メークでいきいき元気に、すてきになってほしい」をコンセプトに活動している。

 「地域の特産品を使って地域の人と触れ合えた良企画」と振り返る伊藤さんは「マスク生活でメークをする機会が少なくなっているとよく聞くが、多くの人はマスク姿に最適なメークやポイントが分からず戸惑っているようだ。いつもと違うカラーを使ってみると新しい自分の魅力を発見できる。目元だけでも華やかにすると印象が変わる。『眉毛の書き方が分からない』『せっかく買った4色カラーの1色しか使えていない』『明るいカラーの使い方が分からない』など、多く寄せられた悩みに対しコツを伝えた」と話す。

 講座に参加した弘田久美子さんは「マスクで手抜きのメークになりがち、ちゃんとするとモチベーションが上がる、春に向けて明るいメークを学びたいと思い参加した。ベージュ系をよく使うが、オレンジ色の使い方を教えてもらい気持ちが華やかになった」と笑顔を見せていた。

 講座では、参加者に「あかしや」製のアイブロウ、アイシャドウ、アイライナーの化粧筆いずれか1本が進呈され化粧筆の使い易さを確かめていた。参加者の田中真弥さんは「マスク姿に合う眉毛や目元のポイントを学べてよかった。奈良筆の化粧筆は初めて使ったが、コシがあり使いやすい」と話す。

 同社営業部の河坂隆司さんは「化粧筆は、伝統的工芸品である奈良筆の技術を使って国内で手作りしている。1300年の伝統を継承した筆づくりのノウハウを生かし、例えばハイグレードタイプのパウダーブラシは、なめらかさが特長の『灰リス毛』と弾力に富む『ヤギ毛』を伝統技法で毛を少しずつずらしながら山型を作り上げている。粉含みがよく天然の毛なので肌に優しい」と話していた。

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