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奈良マラソンに初の「ランニングポリス」 コース上を伴走し警戒

「二条大路南5丁目交差点」までを走るメンバー。フルマラソンスタート地点で

「二条大路南5丁目交差点」までを走るメンバー。フルマラソンスタート地点で

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 12月8日に行われた「奈良マラソン2019」で、初の試みとして奈良県警が「ランニングポリス」を導入した。

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 10回目を迎えた「奈良マラソン」は、フルマラソンと10キロの2種目が「ならでんフィールド(奈良市鴻ノ池陸上競技場)」(奈良市法蓮佐保山4)を発着点として行われた。全国からランナー計約1万6000人がエントリー、師走の大和路を駆け抜けた。

 フルマラソン男子の部では天理市の山本芳弘さん(36)が2時間21分22秒で、女子の部では横浜市の山口遥さん(32)が2時間33分22秒の大会新記録で昨年に引き続き優勝を飾った。

 フルマラソンのランナーは1万2000人、沿道にも多くの観戦者が駆け付けることから、さまざまなトラブルや事故、傷病者が出る可能性も高まる。スタートから大宮通りを中心とする前半のコース上では、奈良県警が「ランニングポリス」を今回初の試みとして導入し、ランナーに混じって走り警戒した。

 スタート前、県警察本部警備部警備第三課 テロ対策担当の中井警部は「テロ警戒や傷病者の初期対応などに当たる。コース上だけでなく沿道でトラブルがあれば対応するので、呼び止めてもらっていい」と話していた。「体力に自信があるメンバーを集めた。安全な大会の開催が一番大事な目的なので役立つ活動ができれば」とも。スタートの号砲と共に警戒へと出発した。

 今回は、近畿管区機動隊の警察官10人と、警察本部のテロ対策を担当する警察官2人の計12人で構成。スタートから最初の折り返し地点である「二条大路南5丁目交差点」までと、その先の大宮通りを中心に2班に分かれ走った。

 ランニングウエアに「警察 POLICE」と書かれたビブス(ゼッケン)を着用し、そろいの黒いキャップをかぶる。数人のキャップには小型カメラを取り付け、映像が警備本部に送られ共有された。

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